おすすめは「さくさくタイピング」と「myTyping」
タッチタイピングのトレーニングを行う場合、タイピング練習専用のソフトやWebサイトを使うのが一番手っ取り早い。しかし、その際にはいくつかの要件を備えているかが重要だという。
「まず、最低でもレベルに応じて適切な課題と目標設定を提示してくれるソフトやサイトを選びましょう。あと、『今日はこの課題を5回やりましょう』といったように練習時間を管理・記録できたり、スコアの変化を確認できたりするものがおすすめです」
さらに、入力速度に特化した練習をするためには、日本語特有の「かな漢字変換」の操作を必要としないもの、ミスタイプ時に[BackSpace]キーによる修正を必要としないものが望ましいという。これらの条件を満たすものとしては、「さくさくタイピング」や「myTyping」といったWebサイトが手軽で、パソコンのOSに依存しないというメリットがある。
「『さくさくタイピング』は、速度に特化したトレーニングに最適です。漢字変換やミスの修正が不要で、60秒1本勝負で何度もリトライできます。画面上にキーボードが表示されているのもいいですね。また、出される課題がローマ字入力で打ちやすい文字列となっていることもポイントです。課題の内容にも配慮した練習ソフトというのは、意外と少ないんですよ」
一方の「myTyping」は、初心者だけでなく、自己流のクセがついてしまっている中級者や、タッチタイピングの基礎が身に付いている人にもおすすめだ。「ビジネスメールタイピング練習」のように、実践的な課題が多く用意されている。いずれも、自分のレベルに合ったコースで、正確性が95%以上を維持できるよう目指して練習していきたい。
日本語のタッチタイピングには入力を効率化するテクニックがいくつかあるが、まずはスピードや正確性など要素ごとの練習を繰り返し、タイピング練習ソフトで自分が起こしやすいミスタイプの傾向を見つけたら改善をしていくことが大切だ。
「タッチタイピングは正しいフォームと適切な課題を繰り返し練習することで、キーボードを見なくても指がキーの位置を覚えてくれるようになります。1日少しずつの時間でもいいので、継続して練習することで確実に成長しますので、ぜひチャレンジしてみてください」
取材・文/栗原亮(Arkhē)