「昔はサッカーがうまくてモテていたのに」ハンマーで顔面を殴打! “飯能殺害事件”逮捕された男(40)は一家離散、“ぼっち”のひきこもり〈家族を襲ったクリスマスの惨劇〉を読む
「身に覚えのない話です」と斎藤容疑者は供述
昨年のクリスマスの朝、斎藤容疑者は被害者宅の玄関から侵入し、家の中にいた3人を襲った。その後、屋外に逃げた被害者をさらに追い回して、ハンマーのような鈍器で殴りつけて殺害したと見られている。
被害者の腕などには繰り返し殴打されるのを防ごうとした防御創があったことから、強い殺意を持って襲った可能性が高い。
斎藤容疑者は逮捕された当初から「言いたくありません」と供述を拒んでいたが、その後、ビショップさんの殺人容疑について「私はやっていません。身に覚えのない話です」などと容疑を否認しているという。
捜査関係者が語る。
「斎藤容疑者と見られる人物の姿が、被害者宅の敷地の防犯カメラに記録されており、被害者宅に向かう姿と、屋外に逃げてきたとみられる被害者を鈍器のような物で殴りつける姿を確認している。
また、斎藤容疑者宅からは血痕のついた衣類と、凶器と見られる複数の鈍器が押収された。血痕のついた複数の衣類を鑑定した結果、被害者3人のDNA型と一致。鈍器には一見して血痕が付着していませんでしたが、傷と照合して凶器を特定していく方針だ」
斎藤家とビショップさんの家は徒歩1分程度の距離だが、この辺りは近所づきあいが希薄で、隣近所でも会話がないというのは珍しくないという。
被害者一家との接点については、斎藤容疑者がビショップさんの車に石を投げつけて現行犯逮捕された、約1年前の器物損壊事件が明らかになっている。
近隣住民が語る。
「一昨年の夏に、斎藤容疑者がビショップさんの所有する車を傷つける事件を起こしたことは回覧板で知っていましたが、その件で斎藤容疑者が逮捕されていたというのは知りませんでした。斎藤容疑者はもともと家族といた一軒家に引きこもっていたようですが、たまに出歩いていて、会えば会釈もしてきました。近所の誰ともかかわらずひっそりと暮らしていたようです」
周囲から孤立し、質素な暮らしをしている姿を近隣住民から目撃されている。
「斎藤容疑者の自宅の駐車場には黒いスポーツカーが停まっているんですが、もう何年も動いているところを見たことがなく、放置したままになっています。車があるにも関わらず、斎藤容疑者はバスでスーパーに行っていて、バスの中で食材を持っている姿をたびたび見かけました。
母親が生活費を月5万円渡していたと聞いたことがありますが、さすがに月5万円では大変でしょうから、ガソリン代を節約していたのかもしれませんね。それに自分で食べるためなのか自宅の庭で人参を栽培していました。一昨年の夏くらいにはよく一人で座り込んで、庭先をいじっていましたよ」(別の近隣住民)