過去最大の投資で獲得したW杯放映権

こうした反響に対して、ABEMA関係者は言う。

「今回ワールドカップの放送に初参入した『ABEMA TV』としては、本田さんに解説を引き受けていただけたことは非常にラッキーでした。過去の大会と比べると開催前はイマイチ盛り上がりに欠けるW杯でしたが、日本代表の奮闘と本田さんの解説のおかげでABEMA内でもW杯中継に対して確実に盛り上がってきています。

実際、(第1戦の)ドイツ戦後の反響を聞いて、(第2戦の)コスタリカ戦では地上波ではなく、ABEMAで観戦してくれる方も多かったそうです。ケイスケホンダ様様です」

「新しい未来のテレビ」を掲げて、同社史上最大の投資をしてW杯放映権を獲得した『ABEMA TV』にとっては、まさに狙い通りといったところだ。
一方、1戦、2戦を終えて、地上波の方ではどう捉えているのか。在京キー局・スポーツ担当ディレクターが言う。

「地上波では老若男女問わず、安心して観られるテレビ中継を心がけています。今回、初めてインターネットでW杯が放送されましたが、『面白さ』の追求という面では勝てないというところはあります。僕もABEMAの中継も観ましたが、W杯ならではの特別感もあって、たしかにケイスケホンダさんの解説は面白かったです」