15年間、撮りためたデコトラフォトが1冊に

――今回、撮り続けてきたデコトラを写真集『DEKOTORA』としてまとめられました。そのきっかけとは?

電気の自動車が増え始めたこと、紙媒体が減ってきたこと…。いろんな背景が重なって、一度形にしておきたいという思いは、ここ数年持っていました。

きっと、今はサブカルチャーというよりポップな見え方をしていて、見る側の感じ方も幅があるんじゃないかなと思うんです。同時に、デコトラ自体の幅も広がっていて。江戸っぽいレトロな装飾もあれば、『ONE PIECE』を部分的にモチーフにした現代的なものもある。1台の中でいろんな時代の流行を取り入れている人も、昭和の丸電球の装飾を貫いている人もいる。

【画像あり】厚さ5センチ、重さ2.4キロの塊になった、写真家・秦淳司の15年間の“デコトラ愛”_6
しめ縄をつけたデコトラのフロント部分

『トラック野郎』(デコトラをムーブメントにした映画)の時代から続くデコトラだけでなく、今はアートピースとしての側面もあって、特有の文化として世界的な広がり方をしている。そういう時代だからこそ、デコトラを紹介していくべきだなと感じたのも、写真集を作るきっかけになりました。

【画像あり】厚さ5センチ、重さ2.4キロの塊になった、写真家・秦淳司の15年間の“デコトラ愛”_7
デコトラの内装も、相当気合入っている

――ちなみに、海外の方はどんな反応をされるのでしょうか?

「アートトラック」という名で呼ばれていて、アート好きの方が日本まで見に来るのですが、最初はやはりびっくりされます(笑)。デコトラを知らない日本の若い世代もそうですが、「何だ、これは?」と純粋な目で見るので、変な先入観や誤解がないんですよね。