好きなモノを3個だけ手元に残し、祭壇へ
ところで、推し活中に必死で集めまくったグッズは、その後どうなっていくのだろうか……。
「2.5次元アイドル沼にハマったあるファンは、推しの引退後に、トレーディングカードやバッジを推しが生きていた証として祭壇に飾っています。本当に好きなモノを3個だけ手元に残して、あとは全部処分したり、あるいはメルカリに出品したりなど好きな子にあげることで、その沼から抜け出すことができたといった例もあります」
ファンが沼を抜け出した後は、どんな展開が待っているのだろうか?
「また次の推し、沼を探す人が多いですね。人間の趣味嗜好はそうは大きく変わらないので、似たような存在を探しがちです。ただ、違うジャンルにいくと、以前の推しのほうがよかったとダメ出しも多くなってしまうようです。
だから原点回帰で自分が幼い頃、何が好きだったかを思い出してみる手もあるかもしれません。似たモノを愛することで、以前と同じような気持ちになる可能性があります」
人生を捧げてきた推しのアイドルが引退、卒業、退所による、 “推しロス”は辛いものだが、その絶望の淵から立ち上がれることを願いたい。
取材・文/集英社オンライン編集部