「僕自身、薄毛の治療を受けているので、勝手にシンパシーを感じている」 空気階段 水川かたまりの深すぎるサッカーとイニエスタへの愛_01
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意識したのはマケレレとピルロ

――どのようなプレースタイルの選手だったのですか?

年代別日本代表に選ばれていた選手というのが、中学までダブルボランチを組んでいた相方だったんです。彼は上手くてフィジカルも強く、ランパード(※1)みたいにガンガン前に行くタイプだったので、僕はマケレレ(※2)をすごく意識していました。


※1 フランク・ランパード:元イングランド代表MF。中盤の選手ながら高い得点能力を誇り、チェルシーFCにおける歴代最多得点記録保持者。

※2 クロード・マケレレ:元フランス代表MF。“銀河系軍団”と称された2000年代のレアル・マドリードで、無尽蔵のスタミナと鉄壁の守備力を武器に、中盤の要として活躍した。

――マケレレということは、守備力を売りにしていた?

当時好きだった選手がマケレレとピルロ(※3)で、マケレレのような守備と、ピルロのようなパスでチームを動かす役割の両方をできれば、と思っていました。得点を狙うというよりは、チャンスメイクと守備に楽しさを見出していましたね。

※3 アンドレア・ピルロ:元イタリア代表MF。正確なパスと高度な戦術眼を武器とし、“レジスタ”と呼ばれる、中盤底のチームの舵取り役のポジションを確立したことでも知られる。

――今でも普段からサッカーを観られるとのことですが、どんな観戦スタイルですか?

欧州サッカーを中心に観るんですが、最近はあまり時間がないので、基本はハイライト動画です。その中から「この試合は面白かったんだろうな」という試合をピックアップして、後から1試合フルで観ることもありますね。

特に好きなのはプレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグ(以下、CL)で、今季のCLの「バルセロナ対バイエルン・ミュンヘン」はフルで観ましたね。攻守が目まぐるしく入れ替わる、とても展開が早い試合ですごく面白かった。