消費は2種類に分けられる
まず消費を「生活に必要な消費」と「見せびらかし消費」の2つに分類してみましょう。
「生活に必要な消費」とはいわゆる最低限の生活に必要な消費です。
一方で「見せびらかし消費」とは他者が存在することで発生する消費です。生きるために必要な支出ではないのであれば、消費ではなく浪費と言っても良いかもしれません。
例えば、タワマンの高層階に住みたい人に、それを誰にも言ってはいけない、もっと言えば他者が存在していないという前提でもそれが欲しいのか?と聞いたときに「だったら買わない」と言う回答が返ってくるのであれば、それは「見せびらかし消費」と考えられます。
もしくは「それだったら低層階でも構わない」というなら、その人にとって高層階というオプションは衒示的(げんじてき)欲求を満たすために存在しているということになります。衒示的欲求とは、必要性や実用的な価値ではなく、それによって得られる周囲からの羨望のまなざしを目当てに行う消費欲求のことです。