快適な休憩のための『たまり』空間として設置

で、国土交通省のホームページの中で、道の駅の設置趣旨が書かれている部分を見にいくと、こんなことが書かれていた。
以下、要約。

「道の駅は、道路交通の円滑な『ながれ』を支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための『たまり』空間として設置されています。また、沿道地域の文化、歴史、名所、特産物などの情報を活用し、多様で個性豊かなサービスを提供するための施設です」。

ふむふむ。
読む限り、僕の利用方法が趣旨から外れているとは思えない。
これもまた、僕の主観なのかもしれないが。

電話で担当の方とお話ししてはっきり感じたのは、国土交通省としてはこの問題に、はっきり白黒つけたくないのだなということ。
公式に「道の駅で車中泊してもいいんですよ!」と言ってしまうと、マナーやルールを守れない無粋な人がどんどん集まって、秩序が保てなくなるかもしれない。
かといって車の中で寝ることをいっさいNGとしたら、“快適な休憩”のための施設であるという道の駅の設置趣旨をみずから覆すことになりかねないし、利用者が減って地域振興という目的も果たせなくなってしまうかもしれない。
だから未定義のまま“宿泊目的はNG”とふんわり牽制しつつ、“もちろん(良識ある人の)休憩・仮眠はOKですよ”として、実際に今のところはそれでうまく運用できているのだろう。

“阿吽の呼吸”というか、“和を以て貴しとなす”というべきか……。
これって実に日本的だよなと思いつつも、なんとなくお上のお気持ちは理解できたので、僕個人としてはこれからも、きちんと節度を持ちながら道の駅で積極的に休憩・仮眠を取らせていただこうと思っている。