虐待に区分されにくい「スパルタ教育」

虐待は、一般的に次の4つに区分される。

【身体的虐待】 殴る蹴るなど、肉体的な痛みを伴う暴力を加えること。
【心理的虐待】 罵声を見せたり、目の前で家族に暴力をふるったりすること。
【性的虐待】 性的な行為を強いることや、ポルノが身近にある環境に子供を置くこと。
【育児放棄(ネグレクト)】 親が養育者としての義務を放棄すること。


児童相談所にせよ、警察にせよ、家庭内でこれらの行為が行われていれば、虐待事案と判断し、必要とあれば保護に踏み切ることになる。先の法務教官の指摘は、こうした分類に当てはまらない「不適切な養育」が存在するということだ。

実際に私も少年院の内外で多くの非行少年たちに話を聞いたが、同様のことを感じる。両親が仮面夫婦だとか、親が精神疾患で幻覚に惑わされていたとか、虐待の定義に当てはまらない問題が子供の心を蝕んでいるケースがあるのだ。

そしてその一つが、親による過度な教育なのである。いわゆる、「スパルタ教育」だ。有名人の実例を挙げれば、元タレントの飯島愛さんがいる。