サウナは「ブーム」ではなく「文化」

今後の展望として、加藤氏は「大量集客型のビジネスを再評価していく必要がある」と未来を見据える。

というのも、これまで「おふろの王様」は「リーズナブルな価格で楽しめること」を訴求し、お風呂やサウナを多くの利用客で埋めることを重視していたが、コロナ禍でユーザーニーズが変わり、「適切な集客数を維持しないと顧客評価を下げてしまう」ことに気づき始めたからだ。

「お客様に適切なサービスと満足できる体験を届け、それに見合った対価をもらえるように、もっと料金体系のフレキシブルさを出していけるようにしていきたい。本当の意味でお風呂やサウナの良さを感じていただくためにも、どうすれば適正な客数を維持し、よりお風呂やサウナの良さを体感してもらえるかを試行錯誤していこうと考えています」

また、中長期的にサウナで喜んでもらえるためには何かを考え、本物志向のサウナ体験も追求していくという。

「サウナブームはもはや、若者のブームから文化として昇華されていくと考えていて、“ととのう”体験の気持ち良さに多くのお客様が気づいていると思っています。今の20代が30代、40代になってもサウナ人口は残ると思っていて、流行りもののエンタメという側面のみならず、健康にも良いことからサウナカルチャーとして今後も継承されていくと感じています。

そんななかで、我々としても施設ごとに丁寧なアップデートを加えていき、サウナファンに喜んでもらえるようなサービスを提供できるよう尽力していきたいですね」

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取材・文/古田島大介