決してひとことでは表せない、ゴルフの楽しさとは
――使っているクラブは、キャロウェイのセットですね。
窪塚 (スタイリストの)熊谷さんにキャロウェイを紹介してもらい、フィッティングルームで見ていただいて一式揃えました。ほぼ同じセットで2組持っていて、それぞれ関西と関東に置いてあります。細かく検証していただいてフィッティングしたクラブセットだから、東西で差が出ないようにどこのコースでも同じように使えるようにしたかったんです。
――一番お気に入りのクラブは?
窪塚 7番アイアンです。軟鉄を使ったAPEXアイアンなんですけど、うまい人たちがみんな「これがいいよ」と言うので、信じて使っています。スイートスポットが小さくて、本当は素人向きではないんですけど、芯食ったときにはすごくよく飛びます。
――センスのある人は、初めから難しいクラブでやるのがいいって聞きますね。
窪塚 今すぐに自分のダメなところをカバーしてくれるクラブはたくさんあるけど、10年使って一番上手くなるのはこれだって言われました。ちゃんと当たらないと飛ばないから、長い目で見れば実力がつくクラブなんだそうです。
――そういうクラブを選ぶところ、ストイックですね。
窪塚 ゴルフは一生やるんだろうなと思ったから、じゃあそっちでいこうと。確かに難しいけど、気に入っていますよ。
――ひとことで言えば、なんでこんなにゴルフにハマったんだと思います?
窪塚 シンプルにスポーツとして面白い。仲間と遊べる。自然を感じられる。健康でいなきゃいけない。そして一生できる。そういうところですかね。エイジシューターという言葉があるぐらい、歳を取ってからも続けられるスポーツですけど、技術的なことだけじゃなく、精神的にも肉体的にも健康じゃないとできないこと。そういうこと全部が、自分にしっくりきたんです。初対面の人とも「最近、ゴルフをやってるんですよ」と言えば、あっという間に仲良くなることがあるし、もともと仲良かった人とはもっと仲良くなったし、いいことがいっぱいあるなと思って。全然一言ではまとまんないんだけど、うん、そういうとこです。
――もう、この先はずっとゴルフから離れられないようですね。
窪塚 本当にゴルフを始めてよかったですよ。幸せです。
取材・文/佐藤誠二朗 ヘア&メイク/佐藤修司 撮影/松木宏祐