これまでにはなかったタイプの「バット投げ」
手のつけられない無双状態に、“村神さま”の愛称も定着してきたヤクルトの主砲・村上宗隆。9月13日の巨人戦では55号を放ち、1964年に王貞治(巨人)が樹立した日本出身選手最多本塁打に並んだ。
だが、ヤクルトファンの間では昨今、村上がホームランを打った後の“ある異変”が話題になっている。
「村上といえば、打球がスタンドに飛び込むことを確信した直後に、右手でバットを横に持ち直し、指で弾くように自軍のベンチ方向へ放り投げる、いわゆる“確信バット投げ”がカッコイイとファンの間で評判でした。
これまでも毎回やっていたわけではないのですが、49号を打ったあたりから急にこのムーブを見せなくなったんです。ホームラン記録に注目が集まるこの時期の突然の自粛に、ファンからは“何か”があったのでは、との声が上がっています」(ヤクルトファン)
“確信バット投げ”といって思い出されるのは、かつて広島、阪神でプレーした新井貴浩。古くは巨人の原辰徳監督が現役時代に一発を放った瞬間、両手で掴んでいたバットを頭上高くに放り投げたシーンなども印象的だが、村上の場合は少しスタイルが違う。
「これまでは打った瞬間に“よしっ、行ったぞ!”という感情の発露、いわばノリでバットを投げていた選手が多かったように思います。その点、村上は感情を抑えて、ひと呼吸おいた後、右手でつまむようにバットを持ち替えから投げる。文字通り確信犯のバット投げと言えるでしょうね」(スポーツ紙デスク)