繊細でうっとりするようなカラーリングだけでなく、本棚に飾りたくなるような梱包や絵本の1ページような商品写真、心ときめくネーミングや1色1色に込められた思いなど……さまざまな理由から人気を集めている「秘めごとネイル」。
その開発者であり、合同会社ブルーモーメント代表の竹井夢子さんに話を聞いた。
「秘めごとネイル」に込めた思い
──「秘めごとネイル」とは、どんな商品なのかを教えてください。
「秘めごとネイル」は、出版社ブルーモーメントよりビューティーラインとして発売されているネイルポリッシュです。ネイルを塗るときに、その人自身が感じている感情や願い、コンプレックスとの向き合い方といった内面を爪に投影させるようなカラー展開がこだわりです。
──“内面を爪に投影させる”というのは、どういうことでしょうか?
従来のように「ピンクでかわいいから塗る」というのも、もちろんよいのですが、そのピンクのネイルを付けたときに「どんな自分でいたいか」を考えながら塗ってほしいんです。そうすることでネイルを目にするたびに、塗ったときの気持ちを思い出し、前向きになってくれたらなと考えています。
──出版社であるブルーモーメントでネイルポリッシュを作ろうと思ったのはなぜだったのでしょうか。
最初のきっかけは、ブルーモーメントの本と一緒に楽しめるようなクリスマスのギフトセットを考えていたときなんです。候補の1つとしてネイルポリッシュが思い浮かびました。元々コスメ好きだったからというのはもちろん「本を読む一連の体験を美しくしたい」と考えたときに、本のページをめくる指先が美しかったら素敵だなと思ったんです。
結果的にネイルポリッシュの開発をクリスマスに間に合わせることは難しかったのですが、出来上がりのあまりのかわいさに「発売しないまま終わらせたくない!」と思い、ビューティーラインBLUEMOMENTの「秘めごとネイル」として発売させることに決めました。