求む! 新メンバー
――野球とBaseball5の違いを教えてください。
チーム編成が、男女それぞれ2人以上の5人で、バットも、グローブも、専用のユニフォームも要らない。ボールひとつあれば、いつでも、誰でも、楽しめるところが、Baseball5の特徴です。
――ボールも、柔らかいんですよね?
軟式テニスのボールくらいなので、当たってもケガをすることはないし、5イニング制なので、1試合にかかる時間が長くても20分くらい。小学校、中学校の授業でも出来るし、お昼休みにだって、出来ちゃいます。
――他にも、ありますか?
フィールドが18メートル四方とコンパクトなので、学校の体育館、公園やショッピングモールの広場でも出来ちゃうのも魅力の一つですね。
――確かに。日本代表決定戦も、1日目の予選は、東京・明治神宮外苑の室内競技場で、決勝ラウンドは、新宿住友ビル三角広場での開催でした。
新宿の高層ビルが立ち並ぶエリアのど真ん中で試合をするなんて、野球ではちょっと考えられないですよね。
感覚としては、バスケットボールの3on3に近いかもしれません。
――守備や走塁は、野球に近いような気もしますが。
そうですね、近いと思います。ただ、守ることに関して言えば、ボールが柔らかいので、華麗な守備を目指すのではなく、確実にとって、確実に投げる。ひとつひとつのプレーを確実にこなすことが大事で、走るという点では、試合中、ず〜〜〜〜っと走っている感じなので、走ることが苦手な私にとっては、かなりハードで。正直、野球よりキツいです(苦笑)。
――打つのはどうですか?
自分でトスしたボールを自分の手で打つので、簡単だろうと思われるかもしれませんが、慣れるまでは結構、大変でした。
コツは、とにかく強く打つこと――。
バレーボールの選手から、中指の下あたりの骨を固めると、強い打球が打てるようになる…というアドバイスをもらったんですけど…なんのことかまるで理解不能で(笑)。
自分でできる範囲で、目一杯、頑張とうと思います。
――11月(7日〜13日)には、第1回Baseball5のワールドカップが開催予定で、2026年にセネガルのダカールで開催されるユースオリンピックでは、公式種目として採用されることが決定。オリンピックでの正式採用も見えてきました。
そこは…どうなんでしょう? 正式に決まるまでは、なんとも言えないんですけど…。
でも、もしも…もしも、ですよ。それが本当に実現したら、生きている間に、もう、これ以上はないってくらいの、夢のような話だと思います(笑)。
――日本代表のユニフォームに袖を通し、フィールドでプレーする自分の姿を想像しちゃう?
いえいえいえ。さすがに、それはないです(笑)。
まだまだ、全然早いです。遠すぎて、カケラも見えていない状態ですから。
ただ…もしも、そんな夢のようなことが起きたら、その夢に向かって全力で挑みたいと思います。
――正式種目に決まると、思っていない強力なライバルたちが、どんどん、名乗りを挙げてきそうですね。
プロ野球、陸上、バレボール、テニス、大学・高校生のチーム、競技の枠を超えたスペシャル・チーム…想像しただけで、頭がクラクラしてきそうです(苦笑)。
ただ、プロ野球選手が、Baseball5に向いているかどうかは、また、別の話なので。どんなチームが来ても、第1回のチャンピオンとして、正々堂々、真正面から戦いたいと思います。
――最後に、メッセージをお願いします。
Baseball5は、みんなの顔に笑顔が溢れる、とにかく楽しい競技です。
見るのも楽しいですけど、実際にプレーしたら、もっと楽しい。
ぜひ、一度、プレーしてみてください。
それと、もうひとつ――
Baseball5は、最大8人まで登録できますが、私たち、東京ヴェルディ・バンバータの登録選手は現在、7人。1人、余裕があります。
やってみたい!という人は、ぜひ、東京ヴェルディ・バンバータのホームページにご連絡ください。男子、女子は問いませんが…走るのが好きな人、足の速い人、それが女子なら、もう、大歓迎です!
取材・文/工藤晋 スタイリング/森島友香 ヘア&メイク/山田みずき 撮影/石田荘一