「東京で仕事ができるわけない」は幻想 岡山と青森、地元で就活した山﨑夕貴・小山内鈴菜アナの上京物語_3

自分の可能性を狭めない

――フジテレビのアナウンサーを目指している人にアドバイスするとしたら、なんと声をかけますか?

山﨑 自分の得意なことを絞りすぎない方がいいということは伝えたいですね。実は私、人前で喋ることはできないと思っていたんです。いつもクラスの中心にいるタイプの兄に対して、私は内輪で盛り上がるタイプだったので。でも、周りの人たちに「アナウンサーとか良さそう」とすすめられて受けたんですよ。その結果、今があるので。可能性を狭めすぎず、興味があるものは幅広く受けるのがいいんじゃないかなと思います。

小山内 研修もしっかりしていますしね。地方出身者にとっては課題になるイントネーションを直すことも、やる気になれば、どうにでもなると思います。だから「私なんか…」と思わずチャレンジしてほしいですね。

山﨑 自分の大学生時代を振り返ると、「東京で仕事ができるわけない」って自己評価が低い人が多かったよなって。でも、誰にも否定されないですから、気持ちがあれば受けてみてほしいです。実際に私がフジテレビに入社してから、テレビ局という選択肢を持つようになった子も多いようで、そういう道があることを示せたというのは嬉しいですね。

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――最後におふたりが今後やってみたいことを教えてください。

小山内 今は与えられたチャンスに全力で挑戦しようと思っています。いつか青森で放映される番組に出たいなと思っていますね。

山﨑 就活生へのメッセージとも似ているのですが「アナウンサーの仕事はこれ!」と決めずに、いろんなことをやっていきたいですね。私「アナウンサー以外の仕事ができない」と思われるのが悔しいんです。だから、多少忙しくともいろんな角度の仕事を通して、深みのあるアナウンサーになって、後輩の見本になりたいです。今後ライフプランが変わっていく中で、子供が産まれても第一線で活躍できるママアナウンサーになれたらいいなと思っています。

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取材・文/於ありさ 撮影/松木宏祐