賞金1000万円は通過点。いずれは国民的なイベントに。
その呂布カルマをはじめ、日本のMCバトルシーンを黎明期から支えてきた漢 a.k.a GAMIや、日本のヒップホップの強度を単独で音楽シーンに知らしめた大ベテランZEEBRAが参戦するMCバトルイベント『BATTLE SUMMIT』が、8月31日に日本武道館にて行われる。
“サミット”とタイトルに冠されているように、このイベントは『KING OF KINGS』『SPOTLIGHT』『戦極MCBATTLE』『凱旋MC Battle』『真ADRENALINE』『COMBAT』という、バトルシーンを牽引する6つの団体/興行が集結した。
この日の優勝賞金は1000万円。これまでのMCバトル史上最高額の賞金であり、一夜にして1000万円を獲得するというドリームマッチとなっている。
「この日は、MCバトルの立ち位置を変えるような、大きなインパクトを音楽シーンに与えることになると思います。運営に携わる側も、ただ単にビッグマッチを開催するのではなく、MCバトルの評価をより高めて、確固たるものにするような意思があります。いまだにMCバトルは遊びだとか、一過性のものだとか、ダサいものって思っている人が少なくはないし、ヒップホップシーンにもそう思っている人がいます。でも、そういう状況をこのイベントでひっくり返す、そういう大会になると思います」(MC正社員)
そして、その視線は「その先」にも確実に向いていると話す。
「今回の賞金は1000万円ですが、これは通過点だと思ってますね。これからはもっと賞金総額の大きい大会が出てくるだろうし、それが普通の時代になっていくんじゃないかな。それこそ格闘技のように、大晦日に紅白の裏でMCバトルの大会が開催されて、それがテレビで放送されるなんて、10年後には普通になってると思う」
それは、MCバトルブームの中で実感を伴った予測だという。
「僕自身、10年前にMCバトルの会社を立ち上げたときは、『武道館でMCバトルなんて無理だ』と誰しもに言われてました。でも、ブームの中でそれがいま現実になっている。それこそ、松本人志さんとZEEBRAさんが大晦日にMCバトルするようなことが起きてもおかしくない」
その流れは、霜降り明星のせいやなどが参加した、AbemaTV『芸人界最強ラッパー決定トーナメント』など、すでに形になりつつある。
「裾野が広がったお陰で、芸人さん以外にも才能がある人がどんどんでてくると思うし、色んな才能が参入すると思うんですね。そしてMCバトルの魅力に世の中がもっと気づけば、そして新しい才能が生まれていけば、ここから更にとんでもない広がりを生むと思いますね」
■『BATTLE SUMMIT』概要
日時: 2022年8月31日(水)OPEN 午後4時30分/START 午後5時30分
会場: 日本武道館
■出演者
1. 孫GONG
2. RYKEY DADDY DIRTY
3. 呂布カルマ
4. MOL53
5. CHEHON
6. MU-TON
7. がーどまん
8. SIMONJAP
9. JUMBO MAATCH
10. 釈迦坊主
11. 漢 a.k.a. GAMI
12. CHICO CARLITO
13. DOTAMA
14. ID
15. CORN HEAD
16. ベル
17. Authority
18. 梵頭
19. 晋平太
20. Zeebra