主人公・国生宙(町田啓太)が、八女教官(北村一輝)の誘いによって自衛隊訓練生として奮闘する日々を描く『テッパチ!』。佐野勇斗、佐藤寛太、白石麻衣など邦ドラマ界の期待を背負う若手役者が集った。
”テッパチ”とは、自衛隊員が使用する鉄帽、ヘルメット全般を指す呼称。
8月10日に終了した第一部では、訓練生たちそれぞれが抱える悩みに向き合いながら、国を守る自衛隊員として成長していく過程を描いており、その内容は心を揺らすものがあった。一方で、必要性に疑問を覚える恋愛シーンや、炎上スレスレのエピソードに冷や汗を感じる面も。しかし、賛否両論が持ち上がるのは、ドラマとして負の側面ばかりではない。
本稿では、炎上リスクを盛り込みながらも描きたいテーマを描く、制作陣の意図を考察する。
水10ドラマ「テッパチ!」ー炎上リスクまで包含した体育会系ドラマの描き方
町田啓太が主演を務めるフジテレビ系水曜22時ドラマ『テッパチ!』。炎上リスクを避けながらも描きたいテーマを描く、現代の体育会系ドラマ制作の在り方について考察する。
次のページ
炎上リスクまみれ、罵声を浴びせ続ける訓練
会員限定記事(無料)
-
-
-
「トランプに思想などない」は本当か? ワクチン、暗号資産、TikTok、オバマケア…変節だらけのトランプ2.0を読み解くエブリシング・クラッシュと新秩序#2
-
「トランプショック」で米国株バブルは崩壊間近か…高金利、高インフレ時代の到来で期待される日本経済復活のシナリオエブリシング・クラッシュと新秩序#1
-
「一流」とされる組織ほど内向き「論理的に相手を説得できる人材」より「空気を読んで、円満な人間関係を築ける人材」を重視する奇妙な日本企業日本型組織のドミノ崩壊はなぜ始まったのか #5
-