「アートの民主化」を実現すべく、小口投資プラットフォームを展開

独特な資産性をもつアートに、一般人でも手が届く仕組みを作りたい。そんな「アートの民主化」を実現するため、ANDARTが立ち上げられた。現在の利用者は約2万人に上る。

「アートを購入したいと思っても、どんな作品が値上がりするのかわからないし、すでに高額の作品を買うのは難しいですよね。また、そもそも家に高価なアートを飾る場所がないという問題もあります。

こうした悩みをすべて解決し、アートを気軽に所有してもらうために生まれたのが、ANDARTというサービスなんです。

ANDARTでは、弊社代表が直接買いつけた有名アート作品のオーナー権を、約1万円から購入することができます。購入した作品はオンラインからいつでも観ることができるほか、ユーザーが購入した作品を直接観られる『オーナー限定イベント』も不定期で開催しています」

1万円で投資できるアートがずらり!気鋭のスタートアップANDARTが仕掛ける「アートの民主化」_3
『データでみる美術展 by ANDART』では、カウズ《URGE》も展示中

また2022年7月には、アート投資の体験をさらに楽しめるように、オーナー権の売買機能を強化するなどのリニューアルを行っている。

「ANDARTユーザーに利用動機に関するアンケートを取ったところ、アートに関心がある方が41%だったのに対し、資産形成としてアートを購入される方が43%と、後者が若干上回ったんです。この結果を受け、小口投資プラットフォームとしての利便性を強化しています」

ANDART内でオーナー権を売買しようと思ったとき、「うまく利益が出せるのだろうか」という疑問が生まれる。株式市場のように取引の目安となる指標はあるのだろうか。

「アートの価格は基本的に各オークションでの落札価格の変動が一つの指標にされています。ANDARTでは、『最新の参考オークション評価額』と、ANDART内での『最新取引価格』の2つを表示して、取引の参考にしていただいています。

アートは基本的に価格変動が大きく、例えば作品のコンディションなどアートの評価以外によっても落札価格がかなり低くなることもある資産なので、閲覧するタイミングによっては、大きく値下がりしているように見えることも。そのときは『参考オークション評価額』データグラフを閲覧し、これまでの値動きを見た上で判断するのがおすすめです。

また、買い手と売り手はそれぞれ売買希望額のオファーを出すことができるようになり、これまで以上に売買が成立しやすい環境を整えています。とはいえ、アートは基本的に長期投資に向いている資産なので、できれば長期保有して楽しんでいただけたら嬉しいですね」

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近年人気の高いバンクシーの《Pulp Fiction》