「いいときと悪いときの差が大きすぎる」

優勝したのは、アシュリー・ブハイ(南アフリカ)。チョン・インジ(韓国)との4ホールにわたるプレーオフを制し、米ツアー初優勝をメジャー初制覇で果たした。ちなみにブハイは渋野が勝った2019年の全英女子オープンで、決勝ラウンド2日間を同組で戦った「戦友」でもある。最終日18番ホール、渋野が6メートルのバーディパットを入れて優勝を決めた瞬間、グリーン上にいたブハイが万歳をした光景は記憶に新しい。今回は役どころが入れ替わったというところだろうか。

2022年の渋野は、メジャー第1戦の「シェブロン選手権」で4位。続く「ロッテ選手権」で2位と順調な滑り出しを見せた。直ドラ(※フェアウェイなどでティーアップせずにドライバーで打つこと)が注目されたのもこの頃だ。

しかしその翌週、4月中旬の「DIOインプラントLAオープン」で63位に沈んだのを皮切りに、次戦の「パロスバーデス選手権」から、古江彩佳が優勝した7月末の「スコットランド女子オープン」まで、8試合中6試合(日本ツアー1試合含む)で予選落ち、1試合は棄権と、まさにドツボにはまっていた。

このことは、渋野の部門別の順位(スタッツ)を見ても顕著で、ドライビングディスタンスは73位、フェアウェイキープ率は34位、パーオン率は48位、平均パット数に至っては116位となっている。

渋野のスタッツに関して、タケ小山氏は注文をつける。

「パッティングが問題です。いいときと悪いときの差が大きすぎます。それが日替わりみたいなスコアに表れてますよね。もう少し安定感がほしいですね」

たしかに、116位はいただけないデータである。