絶妙のサイズ感と、優れた保存性も魅力に

——販売開始後は、すぐにヒット商品となったのでしょうか?

東京ばな奈の販売がはじまったのは1991年。翌92年には羽田空港と東京駅で販売する機会をいただき、これが認知度を高める契機となりました。とはいえ、それで一気にヒット商品になったかというとそうでもなく、口コミでジワジワと人気が高まっていったそうです。

——東京土産として定着した理由を、どのように分析していますか?

いくつかの要因があると分析しています。まずはサイズ感ですね。東京ばな奈のパッケージは、「アタッシュケースにすっぽり入る大きさ」を目安として設計されていて、当時のほかのお土産に比べると、サイズ感が一回り小さく、外箱も薄めにつくられています。それが「持ち運びしやすい」という評価につながり、荷物の多いビジネスマンのみなさんから支持されるようになったとのことです。

あとは当時としては珍しい、常温で保存できる生菓子だったことも大きいはずです。包装技術を工夫することで、バナナのフレッシュな美味しさをキープできるようになっています。

東京ばな奈が、東京土産の大定番になったワケ。バナナの日に振り返る、30年の歴史_3

——販促面では、どのような工夫があったのでしょう? テレビCMなども活用したりしていたのでしょうか?

テレビCMを打ったことはありません。広告を通じて露出量を増やすよりも、「東京土産に東京ばな奈はいかがですか」という販売員の地道な呼びかけによって、少しずつみなさんに名前を覚えていただいた感じですね。今も弊社では「お客様の顔が見えますか」を合言葉に、お客さま一人ひとりと向き合う接客を心がけています。