自分ができることをやる
「結婚したり、子どもができてからはスケジュール的に気を使うことが多いです。『この日に試合をしていいのか』というスケジュールの問題もありますし、毎日のやりくりが大変というのもあります。
だから『できる時にだけ試合をやる』感じになっちゃいます。
正直、パッと試合に出るなんて『そんな甘くないよ』みたいに否定的に言ってくる人もいます。だけど、まわりも協力してくれて、私のスケジュールに合わせて早い時間にプロ練をやってくれたり、みなさんの協力のおかげで今もいっぱい試合ができてるかなって思っています」(杉山)
協力してくれる中には夫であるK太郎も含まれており、「ジムに関してはほとんどK太郎さんがやってくれているので、試合したい時にさせてもらって、意味がある試合だけを選んでやっている感じです」と、ファイター同士の夫婦として支え合いがある。
「ジムに関して、自分でもっとやりたいとかもありますけど、たぶん格闘技とYouTubeでしかお金をもらえないので(笑)。社会的に仕事が成り立つのに辞める必要はないかなと思っています。社会貢献できて意味がある人間でいるために、格闘技もYouTubeもジムも続けていきたいです」(杉山)
ジムは昨年クラウドファンディングで447万円の支援を受け、誕生。支援を募るページで杉山はこう記している。
「怪我をしたり辛い時期もありました、辞めたくなる時期もありました。それでも、やっぱり格闘技が大好きなんです。今でも飽きることなく、夢中で楽しめる、格闘技には不思議な魅力があります」
自身がそうであったように会員の人たちにとってもジムが「『強い絆で結ばれる場』になって欲しい」と続けている。