2022年4月から連載がスタートした『マリッジトキシン』(原作:静脈/作画:依田瑞稀)。先の読めない怒涛の展開が話題を呼び、第1話の配信直後からTwitter上ではトレンド入り。
連載開始からわずか3ヶ月で、ダ・ヴィンチとニコニコが運営する「次にくるマンガ大賞 web漫画部門」にノミネートされるなど注目が集まっている。
そんな本作の魅力は、これまでになかった唯一無二の設定と、その設定への期待を大きく上回る予想不可能な展開だ。
『鬼滅の刃』で知られる吾峠呼世晴先生も推薦。1巻の帯には「様々な柵(しがらみ)がありながらも、自分で答えを出し進んでいく主人公を応援しております! 依田先生の美麗な作画による新たな使い手たちの登場も待ち切れません!」といった推薦文とイラストが寄せられている。
本稿では、筆者が魅力を感じた“ハマるポイント”をピックアップして紹介したい。
『マリッジトキシン』はこんなストーリー
『マリッジトキシン』は、殺し屋が“結婚相手を探す”というこれまでにない設定で繰り広げられる、ラブアクションだ。
数百年続く「毒使い」の殺し屋一族の青年・下呂ヒカル。学校にも行かず裏家業の殺し屋として生きてきた彼にとって、女性は「苦手で縁遠いもの」であり、結婚は「するべきではないもの」であった。
そんな中、一族の血が途絶えることを恐れた彼の祖母は「結婚し、子供を残さないのであれば、妹に無理やり子供を産ませる」と通告。そんなタイミングで、下呂は“殺し”のターゲット、結婚詐欺師の城崎メイと出会い、本当は「好きな人と結婚したい」と思っていることに気付かされる。
そんな理由で下呂はターゲットの城崎をピンチから救い、「命を保証する代わりに俺の結婚を手伝ってくれ」と持ちかけて……というストーリーだ。