“血の出る松”の写真には、常識では考えられないものが写っていた

“血の出る松”というのは、滝の城の西側を走る七曲坂の傍に立っていた、大きな黒松のこと。
この黒松は木肌を傷つけると赤い樹液が滴るため、ここで大勢討ち死にした城兵の血が出る松と言い伝えられてきたのだそうだ。
しかし昭和47年(1972年)には枯死してしまったために伐採され、現在は「血の出る松跡」という石碑のみが残されているのだという。

七曲坂の入り口にさしかかったとき、ハンドルを握っていた、お調子者(小学生時代のことです)のなんチンが、声を落としてこう言った。
「ここからだから。すぐ通りすぎちゃうから、ゆっくり走るぞ」
助手席に座る生真面目(同上)なほっさんも、後部座席に座るアイドル的存在(同上)のチノさんも、そしてその横に座る優等生(同上)のこの僕も、息を殺して道路の左側を見つめていた。

「ほら、ここ。ここだ!」
なんチンが、一際大きな声で叫んだ。
確かに、道路脇に何やら石碑らしきものが建っている。
車がゆっくりと通り過ぎる間に僕は後部座席左側の窓を開け、iPhoneのカメラのシャッターを切った。

後続車が来ていたので、僕らの車はすぐにスピードを上げ、“血の出る松”の横を通り過ぎた。
つまり、“血の出る松”体験はほんの一瞬の、あまりにあっけないものだった。

車内にはやや拍子抜けした空気が流れつつあったが、今さっき撮った写真を見た僕がつい上げてしまった「うっわ! なんだコレ!」という声によって、再び緊張に包まれることになった。

その写真が、こちらである……。

いわわくつきの怪奇スポット、“血の出る松”の写真に映ったあり得ないもの_1
ヒーッ!!