体の状態、部位によって異なる体臭
タイプ5:ダイエット臭
普通のダイエット程度なら、体臭が強まることはありませんが、過度な糖質制限は臭いを発生させることも。これはダイエット臭と言われ、甘い臭いがします。
通常、エネルギーの生成のために糖を使いますが、糖がないため脂肪を分解して作られることでケトン体が発生し、甘い臭いになるのです。
極端な糖質制限をすることで発生する体臭なので、食事のバランスには気をつけましょう。
タイプ6:疲労臭・ストレス臭
仕事のプレッシャー、対人関係などで疲労やストレスが溜まると、肝機能や腎臓機能が低下します。
すると体内で分解できなかった物質が皮膚から放出され、アンモニア臭を発生させることがあると考えられています。
また緊張によって、皮膚からガスを発生させるため、硫黄のような臭いを発生させるのもストレス臭と言われています。
どの年代にも発生する臭いです。
タイプ7:足臭
足裏には汗腺がたくさんあるため、歩くだけでも汗をかくにもかかわらず、靴や靴下を履いているため、ムレやすい環境にあります。そうなると常在細菌が活動し、皮脂や角質を分解したときにイソ吉草酸が発生し、それが足臭の原因になります。
酸っぱさを伴う、納豆のようなツンとした臭いが特徴です。
イソ吉草酸を発生させないように、角質のケアをする、毎日同じ靴を履かないようにするなどの対策をしましょう。
タイプ8:口臭
口臭は、唾液の分泌量が減少することで発生します。
起床時や空腹時、緊張している時など、口が渇きやすいと状態だと口臭は強くなる傾向です。
口の中の唾液の分泌量が減ると細菌が結び付き、揮発性硫黄化合物がたくさん作られて、卵や玉ねぎが腐ったような臭いを発生させます。
また、刺激の強い食べ物を食べた時、虫歯や歯周病も口臭の原因になります。
歯磨きやうがいなどしっかりして口の中を清潔に保ちましょう。
今回挙げた8つの体臭は臭いや発生物質、原因がそれぞれ異なります。
年齢による体の変化や遺伝的な要因などによって体臭が発生することがありますので、体臭に合わせた適切な対策を心掛けましょう。
また、生活習慣の乱れによって体臭が発生・悪化することがありますので、生活習慣の見直しもおすすめです。
取材・文/百田なつき