「定番遊具」もインクルーシブに!

いわゆる「定番の遊具」も、インクルーシブ公園では従来の姿とまったく異なっていた。

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安全バーと背もたれがついたブランコ

公園の定番・ブランコも、ご覧の通り。「スーパーハイパーブランコ」は、安全バーと背もたれがついたブランコで、ほかに、複数人で乗ったり寝そべったりした状態でも乗れる皿型ブランコが設置されている。

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少し大きくなった子にも楽しい皿型ブランコ

安全バーと背もたれがあるブランコは、たとえば自分で身体を支えることが困難な子、まだ一人ではブランコに乗れない年齢の子でも遊べる。また、遊具の遊び方の理解が難しい子でも、乗せて大人が後ろから押してあげれば問題なく楽しめて、落下の危険も少ない。

皿型ブランコは、たとえば上に立って両端のチェーンを持って漕ぐなど、多少ダイナミックに遊んでも大丈夫。もちろん、立つことが難しい子は仰向けの体勢のまま乗れる。ある程度の年齢になると、遊びにも多少のスリルやスピード感を求めるようになってくるが、これならやんちゃな子どもたちも大満足だ。

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バギーや車椅子に乗ったままでも遊べる砂場

砂場だって、こんなにおしゃれに様変わりしていた!

「おはなテーブル」と呼ばれるこの砂場は、なんとテーブル状。立ったままでも、バギーや車椅子に座ったままでも遊べるようになっている。床の部分も通常の砂場になっているため、どのポジションでも好きなように砂場遊びができる。

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安定感抜群の令和版シーソー

この「バネバネバランス」は、いわゆるシーソーのような遊具。しっかり握れるバーがあるほか、太いバネが設置されているため、通常のシーソーのようにいきなり高く跳ね上がったり、弾みで落ちたりしてしまうことはほとんどない。子どもひとりで乗っても安定感がある。

従来の遊具のイメージを軽々と覆すインクルーシブ公園、恐るべし。小さい頃からこういった遊具で遊んでいれば、柔軟な発想力や思考力も育まれそうだ。

令和の公園は、親にも優しかった

遊具以外に、親として嬉しかったのが「大人も過ごしやすい空間」でもあること。たとえば、広場内にはベンチやテーブルなどの数が多く、かつスペースが広めに取られている。

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令和の公園は親も含めた全ての人に優しくなっていた

子どもの公園遊びは、付き添う親にとっては正直疲れることも多いのが本音。いくら我が子のためといえど、有り余る体力にずっとついていくのはなかなかに大変で、「もう帰りたい…」と思ってしまうこともある。

だが、休憩スペースが多くあれば、遊ぶ子どもを座ってゆったり見守ることも可能。長時間の滞在になることも多い公園遊びで休息できるのは、非常にありがたいと感じた。