スパで約束した新潟米おにぎり
ここまで来た3人は僅差で争っているように見えるが、やはり長谷川の”一歩リード感”は否めないのではないか。
まず挙げたいポイントは、長谷川と美紀さんがともにバスケを楽しんだシーン。
バスケ自体は、マクファーと演出が被ってしまったが、決定的な違いがある。マクファーは自分がバスケをする姿を見せただけで終わったのに対し、長谷川は美紀さんを誘って一緒にバスケをしたのだ。
美紀さんは繰り返し「自然に話ができるし、波長も合う」「結婚後のイメージがわいた」と長谷川を評す。その理由としては、長谷川がこれまでも”ともに何かをする姿勢”を重視していたからではないだろうか。
美紀さんに対する、この思いを伝えたい、もっと自分のことを知ってほしい……特殊な状況下、限られた時間において、男性陣がそう思ってしまうのは仕方がない。そのうえで、長谷川は自分よりも美紀さんに比重を置き、ともに何かを共有する時間を大切にしてきた。
初めてのツーショットデートにおける、コムローイ祭りでのランタン飛ばしが、その最たる例だろう。スパで交わした”新潟米のおにぎりを食べる約束”をしっかりと果たした長谷川の姿勢も、美紀さんに一味違う印象を与えているに違いない。
長谷川の家族は口々に言っていた。惠一は変わった、人前で相手を褒められる人ではなかった、と。
彼を変えたのは美紀さんであり、彼のおかげで美紀さんも変化しているのだ。