今の楽しい時間を大切にしていきたい

――ニッポンの社長さんやロングコートダディさん、ビスケットブラザーズさんなど、マユリカさんと同期、または仲が良いコンビも東京やテレビで見られる機会が増えました。

中谷 僕らはそのあたりも恵まれていますね。彼らのことは何でも知ってるつもりでしたけど、テレビとかで見ると、「そういうところがあるんや!」みたいな発見があって楽しい。たとえるならば、父の乳房みたいな。こういう形なんや、とか、こういう色してるんや、とか、そういう驚きがありますね。

阪本 ……たとえ、合ってんの? 父の乳房は別に盲点にはならへんやろ。

中谷 いやでも親父の乳房見なくない? まじまじと。

阪本 ……(呆れて)。

――(笑)。阪本さんは課外活動として、芸人仲間とバンド「ジュースごくごく倶楽部」を、中谷さんもkento fukayaさんのプロデュースで「ZiDol」というアイドル活動をやっていますが、漫才とともに両立していきたい気持ちはありますか?

中谷 そんなそんな。僕のアイドル活動は誘われるがままやっているだけなんで、軸にはならないです(笑)。

阪本 「ジュースごくごく倶楽部」は仲の良いメンバーとやっているので、本当にストレスゼロなんです。だから、趣味に近いですね。周りのメンバーには野心があって、もっと大きい会場でとか、ゆくゆくはテレビも出たいという気持ちがあるみたいですけど、僕は今の楽しい時間を大事にしていきたいですね。

中谷 しんどいのがイヤなんや(笑)。

阪本 仕事になりだすとな。「テレビやからこういう風にしてほしい」とか言われるのもアレなんで、今のまま楽しく。

相方である前に友達――その絆とユルさが生むマユリカの行き当たりばったりの笑い_5
相方である前に友達――その絆とユルさが生むマユリカの行き当たりばったりの笑い_6
得意とするのはコント漫才。中谷は女性役を務めることが多い。先日「紀伊國屋サザンシアター  TAKASHIMAYA」で行われた単独公演は即完だった