「声かけ」原則④ 他人と比較しない
よその子どもやきょうだいと比較してしまったとき、子どもの心を傷つけるNGワードが出やすいので気をつけてください。何かができるようになる時期は子どもによって違います。でも、つい比較してしまい、「○○ちゃんはすぐにできたのに、うちの子はまだできない」などと悩むお母さんは少なくないようです。私は「そのうちできるようになる」と思い、あまり気にしませんでした。
私が子育てをしていた頃、「トイレトレーニングは早く。1歳頃にはおむつを外しましょう」と言われていました。でも、小学校に入学するときにおむつをしている子どもはいませんから、「いつかおむつはとれるだろう」と思い、あまり気にしませんでした。長男が3歳になったときに紙おむつをはかせようとしたら、「暑いから嫌だぁ」と言って紙おむつを投げて、パンツを自らはきました。このように、トイレトレーニングをしなくても、本人がおむつは嫌だと思ったら、自分からパンツをはきたがるのですね。
その様子を見ていた年子の次男も、兄の真似をして同時にパンツをはくようになり ました。三男、長女も兄たちのことを見ていたからか、自然におむつがとれましたね。
ところが、最近のお母さんは、「おむつがとれるのが遅い」と悩む人が多いですよね。悩む理由の1つとして、早めにとれた子のお母さんから「まだとれないの?」と言われることもあるようです。子どもの成長はそれぞれですから、ほかのお母さんの言葉は気にしないことです。「まだとれないの?」と言われたとしても、気にせず、「まだしているけれど、そのうちとれるから気にしていないよ」と言って笑いとばしましょう。
子どもに「○○ちゃんはおむつがとれたのに、あなたはどうしてまだとれないの!」とは、決して言ってはいけません。子どもの心を傷つけるだけです。いつかは必ずとれますから、焦らずに待ちましょう。