「声かけ」原則② 叱らず、褒める

子育ては大きく分けると、「褒めて育てる」方法と「叱って育てる」方法がありますが、私は前者で子どもを育てる方法を選びました。

読者のみなさんは、褒められるのと叱られるのとでは、どちらがうれしいですか?もちろん、褒められるほうですよね。子どもも同じです。子どもは経験値がまだ少なくて、失敗することが多いです。その失敗のたびに怒られていると、行動を起こすのが怖くなって萎縮してしまいます。

ですから、子どものいいところを探して、たくさん褒めてあげましょう。褒めて育てると、子どもは明るく、のびのびと育ちますよ。

■叱るときにも、言い方に気をつける

失敗を注意するときも、いきなりきつい口調で「ダメでしょ!」と注意するのではなく、「よく頑張ったね。でもね……」といった感じで、まず優しく褒めてから注意 しましょう。「誰でも失敗はあるから、次は気をつけてね」と声かけするのもいいと思います。私は子どもたちが何をしても、危険なことでなければ、「いいよ、いいよ」みたいな感じで、何でもやりたいようにやらせて温かく見守ることにしていました。

もちろん、危険なこと、絶対にやってはいけないことなどをしたときには、叱りますが、きつい口調ではなく、やってはいけない理由を子どもが理解できるように話していました。

いま、26年間の子育てを振り返ったとき、「褒めて育てる」方法を選んでよかったと思っています。子どもたちはいろいろなことに笑顔でチャレンジしていて、まさに「褒めて伸ばす」感じでしたね。

褒められると、自己肯定感が高くなります。9歳ぐらいまでは「叱る」ことより「褒める」ことに重点を置いて、子どもの笑顔を見ながら、子どものやる気を引き出してあげましょう。