ついに発表! DJ KOOの選ぶハロー!プロジェクト楽曲オススメベスト5!
――では、KOOさんのオススメベストを第5位から順にお届けします!
第5位 断捨ISM/つばきファクトリー(作詞・作曲:SHOCK EYE 編曲:草野将史)
第4位 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?/Juice=Juice(作詞・作曲:山崎あおい 編曲:鈴木俊介)
第3位 46億年LOVE/アンジュルム(作詞:児玉雨子 作曲:林田健司 編曲:鈴木俊介)
第2位 ニッポンノD・N・A!/BEYOOOOONDS(作詞:野沢トオル 作曲・編曲:星部ショウ)
第1位 泡沫サタデーナイト!/モーニング娘。’16(作詞・作曲:津野米咲 編曲:鈴木俊介 ストリングスアレンジ:クラッシャー木村)
1位の「泡沫サタデーナイト!」はもう、もろにディスコサウンドですよね。70〜80年代のディスコサウンドの伝説的な存在、シックみたい。カッティングがギタリストのお手本になっていたナイル・ロジャースがいたバンドです。カッティングがすごくハマる、ダンスチューンになっていて、すばらしいです。
「ニッポンノD・N・A!」は、日本の90‘sリバイバル。TM NETWORKの「Get Wild」を彷彿させるようなアレンジが入っていたりとか、渡辺美里さんの「My Revolution」を思わせるようなフレーズが入っていたりとか、それが本当に絶妙なオマージュなんですよね。ひなフェス2020(2020年3月に開催されたハロー!プロジェクト全メンバーが集まるスペシャルなライブ)で、BEYOOOOONDSが最後にやったんですけど、その時に盛り上げ力がハンパないなと感じました。
――3位の「46億年LOVE」もライブで定番の人気曲ですね。
「LIVE SDD」という飲酒運転撲滅ライブを大阪城ホールで毎年やっていて、TRFも出ているんですけど、そこに今年アンジュルムが出てくれたんです。1万人規模のホールで、初参加だったのに「46億年LOVE」の盛り上がりが凄かった! 多分初めて聞く人も多かったかもしれないけど、楽曲の力で大阪城ホールを完全に1つにしていましたね。改めて、やっぱり推せるなと思いましたね。
「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」は、曲名もインパクトありますし、1回聴くと覚えられちゃうメロディーというのがいいんですよね。非常に、Juice=Juiceらしい楽曲です。
つばきファクトリー(2015年4月、ハロプロ研修生から選ばれたメンバーで結成)の「断捨ISM」はねえ、グルーヴが凄く気持ちいいので、僕のDJセットリストには必ず入れます。個人的に大好きな曲です。先日もラジオでDJプレイしたときに流しました。
――やはりKOOさんは、DJとしての視点からのセレクトなんですね。
DJする時に、かけたいベスト5です。娘にも「パパはやっぱりDJだね。各グループから、盛り上がりサウンドをセレクトした感じだ」と言われました。見抜かれてますね(笑)。でも実際、これでDJやったら絶対盛り上がると思いますよ。
最近はTikTokでもDJプレイさせていただいていて、僕は基本アッパーな曲、avexを中心とした曲を流しているんですけれど、ハロー!プロジェクト、特にモーニングの楽曲は、やっぱり踊れる曲が多くて、盛り上がるんですよね。それはやはり、つんく♂が提唱してきた16ビートをメンバーが忠実に再現していて、さらにその上にいろいろな作家の人、アレンジャーの人が、EDMだったり、ダブステップだったりを取り入れて、本当に洋楽のようなアレンジになってるんで、自然にDJのセットにも入れられます。
――なるほど、つんくさんがおっしゃっている16ビートが今も息づいているということですね。
僕、NHKのBSプレミアムで「歌える!J-POP黄金のヒットパレード決定版!」という番組のMCをさせていただいているんです。その中で、つんく♂が「LOVEマシーン」を歌っている、昔の映像が流れたんですよ。それがもう16ビートの見本みたいな歌い方してたんで、驚いたんですよね。普通の人がカラオケで歌うのとはまったく違って! まるで黒人ボーカリストみたいなコンテンポラリーな歌い方で、やっぱこれだよねって思いました。本当に、ハロー!プロジェクトのメンバーの教科書になりそうなステージでしたね。
きっとメンバーは、見て参考にしてるんだろうなぁ。
#3に続く
撮影/キン・マサタカ
取材・文/岩岡としえ