スマホは固定観念をより強固にする
スマホが与える弊害はみなさんが思っている以上に大きいものです。スマホを使う時間を「1日〇分」などと決めるといいでしょう。
ネットには実にさまざまな情報が溢れています。それに触れることで、脳は大いに刺激を受け、思考を深めそうなものですが、実際は反対のことが起こっています。
脳には、自分を守ろうとする「自己保存」と、自分とは異なる意見や考えを受け入れない「統一・一貫性」という2つのクセがあります。ネットの情報を見たりするときは、このクセがしばしば顔を出します。
情報が多すぎると、脳は正しく判断したり、本当に必要なものを選び出したりする力が低下します。そうなると脳は、判断力や思考力がさほど必要とされないレベルで情報にあたっていくようになります。
その結果、多種多様でおびただしい数の情報のなかから、自分にとって好ましいものや、都合のいいものばかりをくり返し検索するということになりがちです。すなわち、思考を深め、創造力を高めるどころか、固定観念や思い込みでできた自分の世界を、より強固にすることになってしまうのです。
また、スマホの見すぎは、形や位置を認識する空間認知能に悪い影響を与えます。空間認知能を高めるには、ふだんから背筋を伸ばして目線を水平に保つ姿勢でいることが必要ですが、スマホを見ているときは、たいていそれとはほど遠い姿勢になっています。
なかにはスマホの見すぎで、猫背や、首の頸椎部分がまっすぐになるストレートネックになり、首や肩のコリが悪化する人もいます。空間認知能を衰えさせないためにも、スマホの見すぎには注意してください。
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