DIYに目覚めた妻が、知らんうちに車内を塗り出した

特殊友達Kの働きによって、天井も立派にできあがり、内装はもうこんなもんでいいのではないかと思っていたある日のこと。
朝、庭に出てエブリイの中を覗いた僕は驚いた。
我が妻が、車内の壁にペンキをどんどん塗っていたのだ。

そういえばその数日前、「やっぱり内側の白いとこ、気になるよね〜」とおっしゃる妻に促され、ペンキを買わされていた。
でも、気になる部分をちょこっと塗るだけかと思っていた僕の意に反し、妻は車内の白い鉄板部分を隅から隅までやっつけるつもりだったようなのだ。
ちなみに僕のエブリイは、ベーシックグレードの貨物用バンなので、車内には鉄板剥き出しの部分がかなり多くある。

車中泊用の自力カスタム軽バン完成!  天井を板張りにしたら最高だった_g
おいおい、何をはじめた……

こうなったら仕方がない、車内も全塗装するしかない。
しかしその作業は、思ったよりも大変だった。
そもそも僕は部分塗りにすぎないと思っていたから、小さなペンキしか買っていなかったので、作業はペンキ切れで一旦中断。
改めて大量のペンキを買い足し、平日をまたいだ2回の週末をつぶして、内側のペンキ塗りが完了した。
はっきり言って、鳴り物入りで準備した外装の塗装よりよほど苦労したのである。

車中泊用の自力カスタム軽バン完成!  天井を板張りにしたら最高だった_h
真剣に作業をする我が妻

他力本願バンザイ! そして最後の仕上げはモバイルバッテリー購入

でもね、妻の考えは正しかったのだ。
苦労して鉄板をすべて塗ったエブリイの内部空間は見違えるようにおしゃれになった。
もともと貨物車だから、内部はあちこち汚れたり禿げたりしていて、「まあ、それはそれで味ということで」と思って誤魔化そうとしていたんだけど、やっぱり綺麗に塗ってみると、こちらの方がずっといい。
車中泊の旅なのだから、長い時間を過ごす車内空間はやっぱり大事にするべきだったのだ。
いやあ、よかった。

特殊友達Kと妻ちゃんに、僕は心の中で「どうもありがとう、感謝します!」と拍手を送った。

……って、そんなに他力本願でいいの?
こういうのって、自分一人の力でやるのが大事なのでは?
と思われるかもしれないが、僕はそんなふうに思うほどピュアでもないので、全然OK。
頼める人がいるのなら、頼ることも大事だよね。

車中泊用の自力カスタム軽バン完成!  天井を板張りにしたら最高だった_i
床も天井も壁もきれいに仕上がった。天井の隙間にはちょっとした物が収納できる