ICC、プーチン大統領とロシアの子どもの権利担当者に逮捕状
国際刑事裁判所(ICC)も2023年3月、子どもの違法な移送をめぐる戦争犯罪の疑いで、プーチン大統領とロシアの子どもの権利担当者に逮捕状を出している。
冒頭の少年が友達と考えたのは、石を投げながら地雷原を越える方法だった。母親のもとへ帰るには前線を越えなければならない。石を前に投げて、何も起きなければ、石が落ちたところに足を置いて進もうと相談していた。
石の重みで爆発しなかったからといって、人が踏んでも大丈夫ということにはならない。
幸いなことに、少年は脱出計画を実行する前に母親のもとに帰ることができた。クレバ氏が「本当にお母さんのところに帰れると思っていたのか?」と尋ねると、少年はこう答えたという。
「もちろん。お母さんのところに帰るって僕は分かってたよ。友達と毎晩、逃げる計画を立てていたから」
クレバ氏は、13歳の少年が母親に会うために、地雷原を越える覚悟までしていたことを忘れられないと話した。
ロシアの「愛国教育」は3歳の幼児にまで
「子どもは、大人よりも洗脳しやすい。『あなたの親は本当はあなたを愛していない』『あなたの国は本当の国じゃない』『あなたを愛しているのは私たちだ』。そう言い続ければ、子どもはいずれ信じるようになります」
職員の話がうそかどうか、母親に確かめるすべはない。母親からの言葉は届かず、目の前には「お母さんはもう君を必要としていない」と言う大人がいる。
少年は友達と逃げる相談を続けた。だが、親の声を聞けない日が何カ月も続いたら、どの子も同じように母親を信じていられるだろうか。
故郷に残った子どもにロシア側の言い分を教え込む場は、毎日通う学校だ。占領地域ではロシアの教育課程が導入され、授業はロシア語になった。
ウクライナの学校の授業をオンラインで受けることさえ難しい。国連の人権監視団によれば、ロシアの「愛国教育」は3歳の幼児にまで及んでいる。
クレバ氏によると、占領地の学校で子どもたちが習うのは、ウクライナという国の存在を認めない歴史だ。教師はウクライナの子どもたちに向かって、「ウクライナ人はナチスだ」と教える。













