Apple Accountの乗っ取りにも注意

④ Apple Accountの2ファクタ認証を確認する

Apple Accountを乗っ取られると、iCloudに保存した個人情報などが危険にさらされる。

2ファクタ認証は、新しい端末などからのサインイン時、パスワードに加えて信頼済みデバイスなどに届く確認コードを要求する仕組みだ。

【設定方法】
「設定」→「自分の名前」→「サインインとセキュリティ」→「2ファクタ認証」を確認。
あわせて「設定」→「自分の名前」の画面下部に並ぶデバイス一覧で不審な端末がないか点検する。

【デメリット】
信頼済みの端末や電話番号をすべて失うと、アカウント復旧に時間がかかることがある。予備の連絡先を用意しておきたい。なお、多くのアカウントではすでに有効になっている。

不正アクセスのリスクが高まっている(写真/Shutterstock)
不正アクセスのリスクが高まっている(写真/Shutterstock)

⑤ 知らない誰かにiPhoneを管理されていないか確認する

iPhoneには、企業や学校が端末の設定を管理する「構成プロファイル」や「MDM」という仕組みがある。

これを悪用されると、不正な通信設定やアプリの導入などにつながる危険がある。実際の攻撃事例も確認されている。

IPAは2019年、宅配業者を装った偽SMSから不審な構成プロファイルをインストールさせ、偽のApple IDログイン画面へ誘導する手口を報告した。また、Ciscoの調査部門Talosは2018年、インドの13台のiPhoneを標的に、悪意あるMDM経由で不正アプリを配布し、SMSや位置情報などを盗み取る攻撃を報告している。

これが仕込まれていないか、念のために確認したい。

【設定方法】
「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」でプロファイルの有無や提供元を確認する。
身に覚えのないプロファイルがあれば、提供元を調べ、不審なものは「プロファイルを削除」で削除する。悪意あるものをインストールした疑いが強い場合は、端末の初期化やアカウントのパスワード変更も検討したい。

【デメリット】
確認だけなら問題ないが、正規のプロファイルを削除すると、VPNや業務用アプリなどが使えなくなる場合がある。
また、プロファイルがなくてもハッキングされていない証拠にはならない。

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なお、企業から流出したIDやパスワードの悪用は、iPhoneの設定だけでは防げない。メールや金融機関、SNSなどでも、パスワードを使い回さず、利用可能な場合は多要素認証やパスキーを設定しておくことが重要だ。しかし、危険を減らすためにも、一度自分iPhoneの設定を確認してほしい。

※設定項目の名称や配置は、iOSのバージョンや機種によって異なる場合があります。

文/集英社オンライン編集部