「遺体を乗せたまま車を駐車して隠していた」

「妻と連絡がとれない」――事件が発覚したのは10月21日午後。A子さんの夫からの110番通報がきっかけだった。事件の経緯について社会部記者が解説する。

「通報を受けた警察が防犯カメラなどを調べたところ、A子さんが使っていた車が宮城県方面に向かったことが判明しました。翌22日、警察は仙台市内の複合カフェにいた中島容疑者を発見しています。

中島容疑者が『遺体を車に隠している』と話したため、案内されたコインパーキングを調べると、駐車中の車の後部座席からA子さんの遺体が見つかりました。遺体には毛布がかけられていたといいます」

千葉県警警察本部(撮影/集英社オンライン)
千葉県警警察本部(撮影/集英社オンライン)
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中島容疑者は10月17日ごろから22日までの間に、A子さんの遺体を市原市内のアパートの駐車場から仙台市青葉区のコインパーキングまで車で運び、遺棄した疑いが持たれている。

「取り調べに対し、中島容疑者は『遺体を乗せたまま車を駐車して隠していた』と容疑を認めています。さらに『首を絞めて殺害した』という趣旨の供述もしており、仙台に向かった理由については『知人がいたため』と説明しているようです」(同)

A子さんの遺体に目立った外傷はなかったが、司法解剖の結果、首の骨が折れていたことが判明したという。県警は市原署に特別捜査班を設置し、殺人容疑も視野に捜査を進めている。

A 子さんが夫と暮らしていたとみられる市原市内のアパートを訪ねると、同じ建物に住む男性は「A 子さんが誰かともめる姿や、アパート周辺で不審な人物を見たことはありません」と話した。

現場となったアパートでは、事件との関連が疑われる痕跡も見つかっていた。

「A子さんの自宅玄関前には血痕が残されていました。捜査関係者によると、中島容疑者が自ら、首や腕を切っていたといいます。警察は現場で何があったのか、詳しく調べています」(前出の社会部記者)

中島容疑者の自宅(撮影/集英社オンライン)
中島容疑者の自宅(撮影/集英社オンライン)

一方、中島容疑者が住んでいたとされるアパートは、A子さんの自宅から約50キロ離れた松戸市内の閑静な住宅街にあった。

同じアパートの住民によると、部屋の間取りは1Kで、家賃は6万円台。単身者が多く暮らしているといい、住民同士の交流もほとんどなかったという。

「住民が何かトラブルを起こしたり、騒音や口論があったりという話も聞いたことがありません。最近、警察が訪ねてきたこともなかったですし、容疑者のこともマスコミの方が来て初めて知りました。上の階の人と言われても、どの部屋にどんな人が住んでいるのかもわからないです」