刺青をいれるも除去…変わった“自分らしさ”のかたち

──ここまでお話を聞いていると、美容整形が美容施術に変わっただけで、結局「きれいになりたい」という強迫観念から抜け出せていないのではないか、と感じることはないですか。

どちらも自身に内在する自信を増す魔法だと考えているので、私のなかでは美容整形と美容施術を比較するものではないんですよね。母を見ていると、女性に生まれた以上は美しくあり続けたいなと思えるので。

美容整形は外側の自信が持てないときに行なう心のケアの意味合いが強くて、美容施術は老後のために備える内的なケアだと考えているんです。

──美容施術を受けてから、周囲の反応に変化はありましたか。

ありますね。他人から「肌がきれい」と褒められることは多くなりましたし、化粧をせずに人に会って「すっぴんなの?」と驚かれるときに、嬉しい気持ちになります。私は長年、思春期のニキビ跡に悩まされてきたため、お金に余裕が出てきてから、それを治せると知ったときに救われたような気持ちになりました。

美容施術のおかげで周りから褒められることが増えたという
美容施術のおかげで周りから褒められることが増えたという

──ところで加藤さんは、高校受験で早稲田大学本庄高等学院に合格され、早稲田大学国際教養学部を卒業されていますが、いわゆる新卒の就職活動はしなかったそうですね。

しませんでした。「絶対にサラリーマンにはなれない」と自分でも思っていて。

退路を断つわけではないけど、大学3年生のときに訪れたロサンゼルスで、鎖骨あたりに「baby girl」と刺青を入れました。いつまでも子どもの楽しい気持ちを忘れないでいきたい、という思いを込めました。就活とは真逆の発想ですね(笑)。

──両親は驚いたでしょうね。

刺青については、母は「今の子たちは自分のメッセージをそうやって表現するのね」と肯定的に受け止めてくれました。父は、かなり落胆した様子でしたね。ただこの刺青も、10月には韓国へ行って除去しようと思っているんです。

「baby girl」の刺青を彫った
「baby girl」の刺青を彫った

──なぜ除去をするのでしょうか?

結局、「いつまでも子どもの楽しい気持ち」を胸に刻もうとしてきたのですが、自分自身がそんなに強い人間ではないことに気づいてしまったんだと思います。人一倍、人目を気にしてしまう性格なもので、その反動で派手なことをやってきたけれど、実際にはそれに耐えられるほど器がなかったのだと思います。

母にも「刺青は男性が敬遠する」と言われてしまって悲しくなったし、会社員として働いてみると、やはり日本社会においては「刺青=要注意」と思われていると感じるので。