女性裁判員の1人がメガネを外し、手で目元を覆う場面も
指示役グループは『GG』『ファルコン』『GGG』『名無しのゴンタ』『PTA』などの名前を使い分けていたという。
今回の公判では、久保田被告のスマートフォンに残されていた指示役とのメッセージが読み上げられた。司法担当記者が振り返る。
「指示役は久保田被告に対し、『被害者の息子と示談するので通報はされない』『お金で解決するつもりです』『(弁護士は)俺たちにご協力いただいております』という趣旨のメッセージを送っていたといいます。
一方、事件が報道された後には、『ワンチャン中に入るの3人かもです』というメッセージも残されていました」
逮捕される可能性を示唆しながら、示談や弁護士の存在を持ち出し、事件を解決できるかのように説明していた指示役。弁護側は、両被告がこうした説明を信じていたと主張している。
指示役が伝えた「3人」とは、横浜市青葉区の事件で実行役となった藤井、久保田両被告と宝田真月被告(24=強盗致死罪などで起訴)を指すとみられる。
後藤さんは全身打撲による出血で死亡し、現金約17万円と貴金属類99点が奪われた。
法廷では、検察側が被害者宅の室内の様子や遺体発見時の状況を示した。
「室内は物が散乱しており、検察側はモザイク処理を施した写真やイラストを使って現場の状況を説明しました。宝田被告が犯行に使用したとされる凶器は、『クリップリムーバー』と呼ばれる長さ約31センチ、先端部分の幅約1.8センチの工具だったことも明らかにされています。
後藤さんはパジャマ姿で脱衣所の床に倒れており、口元から首元にかけてと手足には粘着テープが巻かれ、パジャマには大量の血液が付着していたといいます。こうした証拠が示されるなか、女性裁判員の1人がメガネを外し、手で目元を覆う場面もありました」
後藤さんが命を奪われた後も、両被告は指示役との連絡を続けていた。
「久保田被告は横浜市青葉区の事件後、『GGG』という別のアカウントに対し、『弁護士大丈夫ですか?』と確認していました。一方、藤井被告は指示役に対し、『(今後の闇バイトの)日付指定はできますか?』『名古屋から近い場所にできませんか』といった主旨の相談をしていました。指示役から関東地方の集合場所を指定されると、『よろしくお願いします』と返信していたといいます」
名古屋在住の藤井被告は、営業職として働くかたわら、退勤後には関東に出向き、闇バイトに加担する生活を送っていたとされる。犯行当時は指示役の命令で自宅を離れ、名古屋市内のホテルに滞在していたという。













