150キロ超の変則右腕と「野球IQ」が光る内野手
10月22日に行われるプロ野球ドラフト会議。ドラフト1位候補として注目される選手がいる一方、一般にはあまり知られていなくても、アマチュア野球の有識者から高い評価を受ける選手がいる。
そのなかで、特に熱烈に推されていたり、評価の高さに驚かされた選手はいるのだろうか。アマチュア野球に詳しいサラリーマンスカウトさんがいう。
「まず真っ先に挙げたいのは、馬場拓海(日本体育大)投手です。体をひねる動きを加えたサイドスロー系の変則フォームですが、150キロを超える速球を投げ込みます。特に右打者にとっては踏み込みにくいタイプです。
一見すると荒々しい投球をするように思えますが、制球が大きく乱れるわけではありません。プロでも先発を目指せるタイプだという点も、評価が高い理由だと思います」
馬場は、独特のフォームから力強い直球を投げ込む右腕。打者にとって球の出どころが見えにくく、通常の右投手とは異なる軌道で迫ってくることが特徴だ。
こうした変則投手は、相手打者との相性によって起用が限定されるイメージもあるが、馬場の場合は先発としての可能性も期待されている。
「昨年のドラフトで入団した巨人・田和廉投手、阪神・神宮僚介投手、ソフトバンク・鈴木豪太投手といったサイドスローの投手が、1年目から一軍で活躍したことも追い風になりそうです」
さらに、もう一人、注目してほしいというのが山里宝(亜細亜大)内野手だ。
「スポーツライターの菊地高弘さんが、山里選手について、『考える力を実際のプレーに結びつける能力が高い』と評価していました。プロの二遊間でレギュラーになるには、身体能力だけでは足りません。瞬時の判断力や気づく力、周囲を見渡す俯瞰的な視野など、さまざまな能力が求められます。
山里選手はそうした部分に強みがありますし、小柄ながら東都大学リーグで本塁打を積み重ねている。パンチ力のある打撃とのギャップにも驚かされます」
投手なら球速、野手なら打率や本塁打数。ドラフト候補を評価する際には数字が注目されやすい。しかし、試合の流れを読み、状況に応じて何をすべきかを判断する力も、プロで生き残るためには欠かせない。
数字には表れにくい能力をどう評価するか。そこにも、ドラフトの奥深さがある。














