「3mで売れるか?」ウォーキング・ダイエット大ブレイクの裏側
──大ブレイクの大きなきっかけになったのが、2004年放送の『情熱大陸』への出演でした。
デューク更家(以下同) そうですね、実はオファーがあってから放送まで、だいぶ時間がかかっちゃって。ボクがこだわりすぎだからなんだけど。例えば、ウォーキングをただ正面から撮るのではなく、「視点を地面にして、下から撮影してほしい」とお願いしたんです。それにはお金がかかるからって、半年くらい、スポンサーさんを探したりして。
──放送後、状況は一気に変わったんですか?
すごかった。ボクはそれまで、文化教室などの施設を借りてウォーキング指導をやってたんですよ。だいたい受講生は1回のレッスンに20〜30名ほど。しかし放送直後、2000人の申し込み! もちろん、1年の予約待ちなんてのはザラになるのね。
しまいには文化教室の側から、「あんた、もうお金あるんだから自分の拠点を持ちなさい」なんて言われて。当時は日本全国を転々としながら指導したかったから、自分の箱を持たないスタイルだったんですよね。
──お話を伺っていると、かなり徹底的にこだわるタイプなんですね。
凝り性だとは思います。『情熱大陸』の前、『1mウォーキング・ダイエット』(講談社、2003年6月刊行)が出たんだけど、そのときも編集者さんに迷惑かけちゃいました。
実はそれまで、『3mウォーキング・ダイエット』というタイトルで書籍の企画を進めていて。原稿もだいたい全部書いて、タイトルを確定させなきゃいけない時期に来ていたんです。
それで夜中、布団のなかで、「3mで売れるか? 1mのほうが良くないか?」と考えだしたら止まらなくなっちゃって。突然、編集者さんに電話かけて「やっぱり3mもみんな歩きたくないだろ! 1mにしよう!」って(笑)。印刷前に間に合ってよかった。あの真夜中の電話こそ、ウォーキング人生の分岐点だったなぁ。
──そんな逸話が! しかし、3m歩く前提だったものが1mになっても大丈夫なんですか?
そう。だから後付けでかなり理論武装しました。ボク、嘘をつくのは嫌いなんですよ。3mで効果があると思っているのに「1mでできますよ」ってのは嘘になるじゃない。だから、相当それから考えて。関節をねじる運動をより取り入れて、短い距離でも同じような効果が得られるようにしたんです。「一歩踏み出して、その足を戻すのはギリギリOKだろ」なんつって(笑)。













