イタリアで警備員に連行され、モナコでは入場拒否…海外で味わった挫折

──手足をくねくねさせてねじる運動は、デュークさんの代名詞ですよね。

そうそう。でもあれも、元ネタがある。「トルソーウォーキング」と呼ばれるあの動きは、子どもとイタリアを訪れたときにインスピレーションを得たんです。美術館でバレリーナの彫刻を見てね。

試してみたくなって、その場で手を上げてやってみたんですよ。そうしたら不審者だと思われたんでしょうね、警備員がやってきて、外に連れ出されてしまいました……。

──幸先が悪い(笑)。

子どもがイタリア語をしゃべれるので、警備員にかけあってくれたんです。そうしたら、「ちょっともう1回やってみろ」みたいになってね。それで「おー、なるほど」みたいな反応で、お咎めなしでした。さすが、芸術の国。

代名詞である「トルソーウォーキング」
代名詞である「トルソーウォーキング」

──良いものは認めてくれる。

海外は、その傾向が強いように感じるかな。たとえば2023年10月1日に「Japan Matsuri」という日本文化イベントがイギリスのロンドンで行なわれたんです。イベントには4万人を超える来場者が訪れていて、イギリスはもちろん、インドの人とかもいるわけ。

ボクは下手な英語でやるよりも日本語でいつも通りやろうと思って、ウォーキングのパフォーマンスをやったんですよ。そうしたら、4万人が共鳴してくれて。

──20年以上前から、日本とモナコ公国の2拠点生活をしています。モナコといえば、言わずと知れたセレブの国ですよね。そこで生活するのは大変でしたか。

20年以上前のモナコっていうのは、日本人なんて相手にされないんですよ。差別意識も強くて、「なんか黄色い猿がいるな」みたいな侮蔑的な視線を感じるというか。実際、ボクがプールに入ったら、これまで入っていた白人たちが一斉にプールサイドに引き上げたことがありましたよ。

──以前、モナコで海に入ろうとして「日本人は入れない」と言われた経験もあったとか。

そう、それも「どうやったら入れるかな」って考えて。たまたまイタリアのマフィアが海水浴に来ていて。係の人に「俺、彼とビーチで待ち合わせをしているんだ」なんて言って入れてもらったりね。知り合いでもないのに。