面接官が感じる生成AIを使った応募者の“欠点”
最近では、志望動機の作成や面接の練習など、就職・転職活動で生成AIを活用する場面も増えている。では、どこまでなら許されるのか。企業の代表として数々の面接を担当してきた原田さんは今回の経験を踏まえてこう話す。
「企業や応募者を“だます”ような使い方はよくないなと思います。今回のケースでいえば、私はご本人と面接するつもりでした。それなのに、何の説明もなくAIに代わりに面接を受けさせるというのは、“あなたの会社に時間を割きたくない”と言われているようにも感じて、正直かなり失礼だと思いました。
これは応募者に限らず、面接官側がAIだった場合も同じだと思います。面接では、話している内容だけではなく、受け答えの間や表情、話し方など、簡単にはデータ化できない部分も含めてお互いを見ているわけです。だからこそ、今でも“人対人”で行うことには意味があると思うんです。
事前にお互いの同意があるならまだしも、相手に知らせずAIに任せて進めてしまうのは、誠意が感じられないですよね。
最近は、応募書類の志望動機などでも、生成AIで作成したんだろうなという文章を見かけることが増えました。情報は綺麗に整理されているんですけど、文章が均一で癖がなくて、その人自身の個性が見えづらいんですよね。むしろ、そういうところではAIを使わずに、もう少し“人間らしさ”を出したほうがいいのかもしれません」
こうしたAIによるなりすまし行為は、技術が進歩していくにつれて、今後さらに巧妙になっていくかもしれない。口の動きや会話のズレといった“違和感”すらなくなったとき、私たちは相手が人間なのかAIなのか、見抜くことができるのだろうか?
取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio)













