職務経歴書にも違和感……面接前からあった“不自然さ”
生成AIを活用したエンタメ事業を展開する株式会社KOWRO(コヲロ)の代表を務める原田さん。
2026年9月9日、Xで、自社の採用面接に人間になりすましたとみられる“AI応募者”が現れたと投稿した。
「その方はとある転職サイトに登録されていて、私たちからサイト経由でスカウトしたのがきっかけでした。当時、エンジニアを募集していて、経歴を拝見したところ弊社の業務内容とマッチしそうだったので、お声がけしたんです」
応募情報や面接日程のやり取りについては、当時そこまで違和感を抱かなかったという原田さん。ただ、AIの応募者だと確信した今振り返ると、不自然に感じる点はいくつかあったと語る。
「基本的に、やり取りはすべて転職サイト内のDMで行なっていたのですが、ほかの応募者に比べると文章がやや堅めで、AIで生成したものであるような印象はありました。ただ、今どきAIに返信文を考えてもらうこと自体は珍しくないので、そのときは特に気にしていませんでした」
むしろ、文章以上に気になる点が、履歴書や職務経歴書にあったという。
「履歴書にあたる情報欄には日本人の名前が書かれていて、日本の大学を卒業されているようでした。大学卒業後は、1社目が日本企業、その後、2社目がアメリカのシリコンバレーにあるIT系企業、3社目がインドの企業と、海外での職歴が目立っていたんです。
弊社の応募者には、海外企業に勤めていた経験のある方はあまりいないので、そうした 経歴の方がなぜスカウトを受けてくださったのだろう、というのは少し不思議に思いましたね」
ちなみに、学歴欄や職務経歴欄に記載されていた学校や企業はいずれも実在するものの、この応募者が実際に在籍していたかどうかは確認できていない。
また、面接前のやり取りの段階で、その応募者から「フルリモートで働きたい」という希望も伝えられていたという。
フルリモート勤務を希望していたため、原田さんは「入社後も本人確認が難しくなる可能性があった」と振り返る。













