何に使ったか分からない、新たな約7000万円

9月16日に記者会見を開いた同会の瀬尾英⽣会⻑は、A氏の横領が疑われるとして6月に明らかにした不足金1億8000万円のほかに、2025年度決算作業で新たに何に使ったか分からない約7000万円の存在が分かったと説明し、「⼤変申し訳ない」と謝罪した。

これまでの説明では、2月17日に札幌国税局が当時事務局長だったA氏の所得税違反容疑で同会事務所に査察に入ったことで、同会は問題に気付いたという。

その後、預金口座の残高が少ないことに気づき、A氏が2020年以降、会の口座から自分の口座に送金するなどして金を持ち出していたことを確認したという。

「長年気づかなかったのは、A氏が決算前に金融機関などから借り入れをして口座の残高を一時的に増やし、決算後にその資金を返済し発覚しないよう工作していたためとみられると同会は説明しています。A氏が事務局長の立場で通帳や印鑑を一人で管理していたため可能だったとみられています。

チェックがない状態で募金が管理されていたことを重く見た厚生労働省は9月に入って、赤い羽根共同募金の会計処理は複数の役職員で行なうよう求める通達を出しています」(地元記者)

記者会見で謝罪する社会福祉法人北海道共同募金会の瀬尾英生会長(中央)ら=(写真/共同通信社)
記者会見で謝罪する社会福祉法人北海道共同募金会の瀬尾英生会長(中央)ら=(写真/共同通信社)
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2025年度の北海道での赤い羽根共同募金の寄付⾦額は約6億7000万。消えたカネはその37%の規模で、同会から道内の福祉施設などへの助成が大幅にカットされ、「もう募金はしない」という街の声が報じられるなどすでに重大な影響が出ている。

7月にA氏を懲戒解雇した同会は、弁護士らによる第三者委員会を設置し実態解明に当たるとしている。再発防止と信頼回復はできるのか、直接聞いてみた。