なぜ海岸へ? 巨大クジラ漂着の原因は分からず
今回も台風接近による悪天候のため、市はすぐには撤去作業を行わず、現場への立ち入りを制限する対応を取っている。
SHUさんが訪れた20日も天候は悪く、見物に訪れる人はそれほど多くなかったという。しかし、そのなかには規制のために設置されたロープを越える人もいた。
「悪天候だったので、見物人はそれほど多くありませんでした。ただ、ロープの内側に入って、クジラに触ろうとしている方もいました。私はロープには近づかず、十分に距離を取った場所から望遠で撮影しました」
腐敗した大型動物の死骸には不用意に近づくべきではない。NOAAも、打ち上げられた海洋哺乳類を見つけた際には、安全かつ適切な距離を保つよう呼びかけている。
現場では行政側もロープを設置し、立ち入らないよう注意を促している。珍しい光景だけに近くで見たり、写真を撮ったりしたくなる気持ちはあっても、規制区域には入らず、死骸にも触れないことが重要だ。
では、この巨大なクジラはなぜ新堀浜に打ち上げられたのか。
現時点では、原因は明らかになっていない。
今回、市が撤去作業を見合わせている背景には台風などによる悪天候があるが、「台風によってクジラが打ち上げられた」と確認されているわけではない。
クジラなどが海岸に漂着する現象は「ストランディング」と呼ばれる。国際捕鯨委員会(IWC)によると、漂着した個体については可能な場合に死後の調査が行われ、死因や漂着に至った背景を調べる。しかし、死骸の腐敗が進めば、原因の特定が難しくなるケースもある。
約17メートルもの巨体が突然現れた新堀浜。
台風が過ぎたあと、このクジラがどのように調査、撤去されるのか。そして、なぜこの海岸にたどり着いたのか。今後の対応と調査が注目される。
取材・文/集英社オンライン編集部













