連休に強い“タイパ&コスパ飯”

さらに、近年のトレンドを反映した意外な商品も伸びているという。それが「タコス」だ。

「今はやりの『タコス』はタイパとコスパの両方を満たしつつ、みんなでワイワイしながら作って食べられることから休日に伸びています。冷蔵庫の中にある材料の活用も兼ねられます」

タコスなら、肉や野菜、チーズなどを用意しておけば、それぞれが好きな具材を選んで自分で作ることができる。調理する側だけに負担が集中しにくく、大人数でも楽しめる。

さらに、冷蔵庫に残る野菜や肉などを具材として活用できるのも利点だ。豪華な外食ほどお金をかけず、それでいて普段の夕食とは少し違うイベント感を演出できる。まさに「タイパ」「コスパ」「特別感」の三つを同時に満たすメニューともいえそうだ。

そして連休中は、“量”を求める需要も強くなる。

「また、この時ばかりは『お腹いっぱい』食べようと大型パックの商品も売れます。から揚げ用の鶏肉など、『お肉のデカ盛り』を普段より多く品揃えします」

大型連休で売れ筋になるデカ盛り肉(写真/イオンリテール提供)
大型連休で売れ筋になるデカ盛り肉(写真/イオンリテール提供)

家族がそろう休日や、人が集まる食卓では、一度に必要となる食材の量も増える。普段なら少量パックを選ぶ家庭でも、焼肉やから揚げを大皿で用意するとなれば、大容量商品のほうが使いやすいしお得だ。

スーパー側も、そうした需要を見越して売り場の商品量を増やすという。

一方、今年のシルバーウィークについては、単純に過去の同時期と比較することが難しい事情もあるとイオンリテールの商品担当者はいう。

「5連休となるシルバーウィークは11年ぶりであり、前回との比較は難しいです」

そのうえで注目しているのが、「帰省需要」だ。

「お盆に台風接近でできなかった帰省を今回行う方が増えると想定、手土産となる菓子、お墓参りの花の売上が伸びると想定します」

お盆に予定していた帰省を見送った人が秋の連休に改めて実家へ向かえば、食品スーパーの売れ筋も変化する。実家や親戚を訪ねる際に持参する菓子類や、墓参りのための花などが動く可能性があるという。

ただし、連休だからといって、すべての人が遠出をするわけではない。

「その一方で、GWには『自宅でゆっくり過ごす』『外食』『ショッピング』など遠出しない方の割合も高く、普段と変わらない食事をされる方が多かったことから、日常使いの普段の食事メニュー材料も売り切れしないように十分な在庫を持ち対応しています」