「東京まで行く方法は?」「明日も動かないのでは?」

日付が変わった14日午前0時15分には、駅員が飲料水の入った段ボールを車内に運び込み、乗客に配った。その直後、車内にアナウンスが響いた。

「大雨特別警報のため、明日の午前中頃まで運転再開できない見込みです」

溜息をつく乗客たち。それでも「ここにいれば安全だから」とある乗客は電話口の相手と話していた。眠れるよう車内の照明が落とされ、特急はそのまま夜を越した。

開放された電車内で横になる人も(撮影/集英社オンライン)
開放された電車内で横になる人も(撮影/集英社オンライン)

夜が明けた14日午前7時半、車内に再び明かりが灯った。

「昼頃に運転を再開する」

そんなアナウンスが流れたが、それから約40分後の午前8時10分、状況は変わった。

「被害状況が大きく、運転再開のメドが立たない」

駅の改札前では、

「東京まで行く方法は?」「明日も動かないのでは?」

と駅員に尋ねる乗客の姿が絶えなかった。

バス会社に問い合わせても、羽田空港行きの朝の便は運休だった。駅員によると、幸い体調不良を訴える乗客は出ていないというが、土気駅周辺では土砂災害や線路内への土砂流入などが発生しているという。

配布された水(撮影/集英社オンライン)
配布された水(撮影/集英社オンライン)