柳楽優弥は「命の危険を感じるぐらい殺気立ってた」
そんな“キャラ濃い”が集まる『ガンニバル』の現場の中でも、強烈な存在感を放っていたのが、主演の柳楽優弥だった。
「やっぱり、柳楽さんはすごいですよ。日本の芸能界でも“キング”だと思います。僕と同い年ですけど、あの人は別格です」
『ガンニバル』では、激情がほとばしるようなシーンが多く描かれるが、その役に向き合う柳楽の姿勢は、共演者の中村の目にも圧倒的に映ったという。
「休憩中も、ずっと役のことを考えて沸々としていて、命の危険を感じるぐらい殺気立っていました。柳楽さんが殺気立っていないと成立しない物語ではありますが、だからこそ、彼の演じるシーンは、熱量が高くて引き込まれるんです。彼の信念は、絶対にぬるい選択を嫌うので」
身体づくりも含め、役のために極限まで自分自身を持っていく。その姿を見て、中村は一人の俳優として大きな刺激を受けたという。
「命ある限り、どこまで芝居に人生を燃やせるかっていう挑戦をしているんだと思います。その美しさが、彼の武器なんですよね」
ただ、柳楽の演技は、ときに役柄を越えて共演者の心に“ぶっ刺さる”ほどの強度を持っていたという。
「例えば、柳楽さんに『ふざけんなよ』って言われたとしたら、それが龍二という役を通り越して、中村祐太郎自身の心に刺さるんですよ。みんなその熱量で芝居をしなきゃいけない。でも、普通に『怖いな』と思ってる俳優もいると思います(笑)。特にスタッフは、もっとビビりますよね。『次、柳楽さんが命がけで戦うシーンだな』ってときに、殺気漂う柳楽さんに話しかけなきゃいけないわけですから(笑)」













