「媚びる」笑いを全力でやることの気持ちよさ
──ケムリさん、絵本発売後の反響はいかがですか?
ケムリ SNSで「子どもがめっちゃ笑ってました」という声をいただくのが嬉しいですね。子どもを笑わせるって、大人を笑わせるよりも格別なものがあるじゃないですか。
石田 ああ、わかるよ。格別。
ケムリ 大人を笑わせるのはこっちも好きでやってることだし、自分と相手との勝負でもある。でも、子どもを笑わせるのってサービス精神込みでやってる部分が大きいから、100%いいことをしている気持ちになれる。
石田 子ども相手なら、媚びれるもんな。
ケムリ ああ、まさに!
石田 お笑いをやってると、媚びるのは悪いことと思われがちなんですよ。特に吉本には風紀委員がいて、そういう人から白い目で見られる。
──例えば、どんな方ですか?
石田 それはお察しください(笑)。各世代にいるんです。
ケムリ たくさんいますよ。
石田 でも子ども向けのものなら、いちばん安易なやつを、顔もワードも全力マシマシでやれる。いつもなら思いついてもまず候補から外すようなことを。
ケムリ 普段あまりにやらないことだから、芸人の中にはもう変な癖がついちゃって、できない人もいるかもしれないです。
石田 やっぱり全力でまっすぐ笑わすって、恥ずかしいんですよ。僕も昔はそうやった。でも子どもができてから一皮むけた気がしますね。子どもの力って偉大やなと思います。昔を振り返るとちょっとカッコつけてたし、言葉に頼ってたなと思いますもん。
最近、海外で仕事をすることがあるんですけど、子どもたちを笑かすのに似てるなと思うことありますよ。
ケムリ 言葉以外で伝えるってことですね。
石田 そうそう。英語がしゃべれないから、表情や音、身振り手振りでまっすぐ全力で笑かそうとする感じが。














