「わかるーって感じでしたね」ネタ終わりの自然すぎるコメントが話題に

『ツギクル芸人グランプリ』『爆笑レッドカーペット』『ENGEIグランドスラム』という3つの番組からなる、7時間超えの生放送である。フジテレビ×生放送×長時間といえば、毎年夏に恒例だった『27時間テレビ』だが、今回はその代替という位置づけなのかもしれない。

3つの番組はいずれもネタ番組だ。そして、芸人たちのネタは基本的におもしろかったのだが、ここでは別のところに注目したい。『ENGEIグランドスラム』の松岡茉優のMCである。その徹底して「番組の進行に何も負荷をかけない」立ち回りがすごかった。

ネタ後のコメントを並べてみよう。

ハライチの漫才に「引き込まれましたね」。見取り図のネットニュースを題材にした漫才に、同じ芸能人として「わかるーって感じでしたね」。レインボーの、ナンパ師と女性の間に子どもが産まれて終わったコントに、「お似合いだなと思ってたので、子宝に恵まれて良かったと思います」。

そして、南海キャンディーズの悪口と暴力を織り交ぜた漫才に、「すごい悪口と暴力でしたね」などなど。

ENGEIグランドスラムのネタ合わせをする南海キャンディーズ(山崎静代、本人SNSより)
ENGEIグランドスラムのネタ合わせをする南海キャンディーズ(山崎静代、本人SNSより)

何も引っかかりをつくらない。MCのナインティナイン(矢部浩之、岡村隆史)の横で、何か言葉で印象を残すのではなく、「笑っている=おもしろい」というサインを送り続ける。そんな立ち回りは、ネタを披露する芸人たちを主役として立て、邪魔をしないためでもあるだろう。ある意味で自然体。が、あえて言えば、何も残らないコメントの数々でもあった。

いや、松岡だけではない。『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の上戸彩も、毎年のようにそのコメントが「適当すぎてすごい」と一部で話題になっていたりする。

要は、「男性芸人MCの横に立つ女性俳優MC」に求められている役割が曖昧なのだと思う。もちろん職能として、芸人と同様のおもしろいコメントが求められているわけではないが、ではネタ後の芸人に積極的に絡みに行くような立ち回りをするかというと、そういう余白が彼女たちに割り振られているわけでもない。