新たなルッキズムの論争に?
「日本で可愛いと評価されるには、夜職顔になるしかないのか」
そんな趣旨の投稿をきっかけに、SNS上で「昼職顔」「夜職顔」という分類が注目を集めている。
目鼻立ちがはっきりしていて華やかな「夜職顔」。清楚でナチュラル、親しみやすい印象の「昼職顔」。SNSでは芸能人やインフルエンサーの写真を並べながら、誰がどちらに該当するのかを論じる投稿が相次いでいる。
さらに、自身の写真を投稿し、「私は昼職顔なのか、夜職顔なのか」と判定を求める人も現れた。
これまでにもSNSでは、「骨格ストレート・ウェーブ・ナチュラル」や「イエベ(イエローベース)・ブルベ(ブルーベース)」といった、外見をいくつかのタイプに分ける言葉がたびたび流行してきた。
骨格診断は、体の厚みや重心、骨や関節の見え方などから、一般的に「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプに分類し、似合いやすい服装を考えるものだ。
本来は、自分の体形に合ったファッションを選ぶための目安とされている。しかしSNSでは、「骨格ストレートは太って見える」「ウェーブは女性らしい」といったイメージが一人歩きし、いつしかタイプ同士の優劣を比べるような投稿も増えていった。
「イエベ・ブルベ」も同様だ。
肌や瞳、髪などの色の傾向から、“黄み”のある色が似合いやすい「イエローベース」、“青み”のある色が似合いやすい「ブルーベース」などに分けるパーソナルカラー診断は、化粧品や洋服を選ぶ際の参考材料として広まった。
ところがこちらも、「ブルベは透明感がある」「イエベは垢抜けにくい」といった、本来の用途とは異なる価値判断が持ち込まれ、たびたび論争になってきた。
自分に似合うものを探すための分類のはずが、SNSではいつの間にか「どちらが美人か」「どちらが上か」を決める物差しに変わってしまう。
「昼職顔・夜職顔」も、その延長線上に位置しつつある。












